Sunday, 26 October 2014

あの頃、君を追いかけた

Toru Tachibana

2013年に日本で公開された台湾映画『あの頃、君を追いかけた』を見る。

いやー、久々に胸にジーンと来た傑作だった。


高校時代、優等生の沈佳宜(シェン・チアイー)といつも問題を起こしてばかりの柯景騰(コー・チントン)ことコートン。まるで正反対の性格の二人が、コートンが起こした問題(授業中にシコる)がきっかけで、シェンがコートンの面倒を見ることになる。

無駄な努力も人生のうちと勉学に励むシェン。いつも幼稚なことで騒ぎまくっているコートン。勉強なんて無駄と言い切る彼に、シェンはテストという形でコートンに課題を与えるようになる。

劣等生が、問題児が、シェンとの関わりで次第に変化していく。

その変化の中、コートンはいつしかシェンに恋心を抱くようになっていた。それは、シェンも同じだった。

だが、オープンに思いを告げるコートンとは別に、シェンは胸のうちにある思いを打ち明けられずにいた。

そんな思いの中、二人は高校を卒業、大学入試へと臨む。

しかし、勉強一筋にやってきたシェンは入試に失敗。第一希望の大学への進学はかなわなかった。一方、コートンは晴れて望み通りの大学へと進学。二人はこうして遠距離恋愛を育むこととなる。


大学での寮生活。コートンは毎晩シェンに電話をする。

コートンはここでもまたシェンを怒らせる幼稚な問題を起こしてしまう。互いの気持ちを理解し合えない二人は、喧嘩別れとなる。

それから二年の月日が流れ、台北を大地震が襲う。その揺れはコートンのいる大学でもひどく感じられた。二年ぶりに携帯で言葉をかわす二人。

しかし、コートンの変わらぬ思いとは裏腹に、シェンの手は一人の男性の腕にあった。


二人の恋の行方は? シェンはこのままコートンと結ばれることはないのか。



『初恋の相手とは結ばれないもの』なんて言葉を昔聞いたことがある。恋愛って、そういうものだって。

初恋の痛みがあって、それを超えて新たな恋を積み重ねていくことで、人は恋の部分でも成長していく。

けれど、初恋の痛みというのは、思い出すたびに、古傷が痛むように、当時の思いをよみがえらせる。それが、今になっても胸に新たな痛みを与える。


この映画は下ネタ満載だし、ゲイが見てもコートンの素っ裸が何度も見られるから目の保養にもなるけど、それ以上に、せつない思いが胸に残る。

思い切り涙を流してしまえばいいのだろうけど、そこまでいかない。じわじわっと滲んでくる涙の熱さが、胸にジンジンと自分の昔を思い出すという懐かしさと自分も経験したであろう恋の痛みを訴えかけてくるから、映画のストーリーと自分の当時の物語が重なって、心の中はせつなさでいっぱいになってしまうのだ。


コートンには、いや、クラス一美人のシェンには多くの男が思いを寄せていた。

コートンと仲の良い同級生たち。彼らもみなシェンを狙っていた。

コートンを取り囲み、馬鹿騒ぎを繰り返す彼ら。それぞれの思いを胸に秘め、夢を語り、現実を弄び、希望に向かって進んでいく。

青春と恋が、この映画には十分すぎるほど詰まっている。


何年経っても変わらぬ友情。

何年経っても変わらぬ思い。それは恋を超えて・・・。



あの頃、君を追いかけた[DVD]



そうそう。コートンを演じているクー・チェンドン(柯震東)だが、誰かに似ていると思ったら、玉木宏に激似である。

うーん、当時20歳か20歳前の彼だけど、もうちょっと鍛えてくれていたら萌え萌えでしたっと。

Toru Tachibana / Author & Editor

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